カテゴリ:東大寺二月堂修二会( 23 )

東大寺二月堂修二会2017 -epilogue-






昨晩の

余韻を残す

東大寺





頬をなでる風は

冷たいけれど


d0338099_11234455.jpg



時おり差し込む

光の中に


d0338099_112528.jpg



感じられる


d0338099_11265075.jpg



春の気配


d0338099_1132536.jpg











昼下がり

二七日(にしちにち)を勤め上げた

籠もりの僧が


d0338099_1134484.jpg



二月堂を

あとにする


d0338099_1135674.jpg



華やかさと

寂しさが

隣り合わせの

娑婆に戻る日


d0338099_1153546.jpg

2017.03.15 @東大寺境内にて

***

満行下堂から数時間後 短い睡眠をとった練行衆たちは
朝から宿所の片付けや入浴をすませ
昼過ぎに二月堂礼堂で涅槃講を営まれたあと
開山堂に参拝され満行の報告をし
門前で解散されます



2月15日 薄暮のなかひとり別火坊に向かわれた
今年修二会初参籠の清水公仁師
厳しい行を勤め上げられ
ひと月前と同じように道中の石仏に手を合わせられ
13時50分晴れやかなお姿で自坊にお戻りになられました



(完)












[PR]
by ikeike2525 | 2017-03-26 09:00 | 東大寺二月堂修二会 | Comments(0)

東大寺二月堂修二会2017 -満行-





涅槃西風(ねはんにし)吹く

深夜の二月堂





登廊に響く

今年最後の

下り松の音


d0338099_18451510.jpg



細殿に響く

今年最後の

上堂の触れ


d0338099_1846378.jpg



松明に照らされて

登廊を上がるのも

これが最後


d0338099_18495048.jpg



二七日勤め上げた報告と

感謝の気持ちを

捧げると


d0338099_18514296.jpg



いよいよその時が

近づいてくる


d0338099_18524857.jpg



平成二十九年三月十五日

午前四時二十三分


d0338099_18542788.jpg



1266回目の修二会が

幕を閉じる


d0338099_18553099.jpg



手松明の光が美しい

満行の夜


d0338099_18563469.jpg

2017.03.15未明 @東大寺二月堂にて


***


3月15日午前4時20分過ぎ
1266回目の修二会が無事満行を迎えました

満行の日の詳細な流れは
昨年の記事をご覧ください

[PR]
by ikeike2525 | 2017-03-22 23:00 | 東大寺二月堂修二会 | Comments(5)

東大寺二月堂修二会2017 -籠松明 (後編)-






刻々とそのときが近付く

二月堂






篝火で

生まれた炎が


d0338099_1033232.jpg



司の命を受け

階段を

駆け上がる


d0338099_1054561.jpg







「かんまえた~、かんまえた~」






視線を背に受け


d0338099_1064057.jpg



ゲキを受け


d0338099_10162171.jpg



舞台に上がった松明が


d0338099_10265313.jpg



互いに呼応し

勢いを増す


d0338099_10191527.jpg



大きな大きな松明がゆく


d0338099_17341136.jpg



11本の松明が上がった

満月の夜



d0338099_2321387.jpg

2017.03.12 @東大寺二月堂湯屋前にて


***


13日未明に行われる香水の汲み上げ(お水取り)を目前に控え
この日 上堂する練行衆を導くのはひと際大きな籠松明
長さ8メートル重さ70kgにもおよぶといわれるこの松明が上がる夜
二月堂周辺は常とは異なった空気に包まれます

堂内の準備を整えられた練行衆たちが
二月堂下の宿所にいったん戻られる頃
湯屋前に設えられた大きな篝火に火が入り
袴の股立ちをとった童子たちが出番を待ちます

午後7時半
堂司(どうつかさ:練行衆の役のひとつ)が
満身の力をこめた大声で
上堂の案内を加供に命じると
加供松明が登廊を駆け上がり幕が開けます

「かんまえた~、かんまえた~」の声とともに
松明を担ぐ童子や随伴する仲間の名前が呼び出されるのも
この日だけの特別な計らいです

処世界(しょせかい:練行衆の役のひとつ)が堂内で待つがゆえ
上堂の道灯りとなる松明は普段10本しか上がりませんが
この日ばかりは11名全員の練行衆が上堂されますので
行法中唯一11本の松明が上がる日です




*12日は講の方や関係者の参拝が優先となるため一般参拝は規制がかかります
今年はご縁を頂きこの場所より参拝させていただくことができました
S様有難うございます この場を借りてお礼申し上げます



[PR]
by ikeike2525 | 2017-03-18 09:00 | 東大寺二月堂修二会 | Comments(0)

東大寺二月堂修二会2017 -籠松明 (前編)-





いつもとは異なる

空気が流れる

二月堂界隈








飛行機雲が行き交った空に


d0338099_22345152.jpg



夜の帳が訪れる頃


d0338099_2243828.jpg



長い夜の支度も整い


d0338099_22483459.jpg



篝火に火がはいる

d0338099_9424641.jpg



各々が


d0338099_22555724.jpg



各々の思いで


d0338099_8572915.jpg



そのときを待つ


d0338099_8583223.jpg

2017.03.12 @東大寺二月堂湯屋前にて


***


更新が追いついていませんが
3月15日未明
1266回目の修二会は
無事満行を迎えました
その様子はまた後日に

[PR]
by ikeike2525 | 2017-03-17 09:00 | 東大寺二月堂修二会 | Comments(0)

東大寺二月堂修二会2017 -初夜上堂-




奈良太郎の鐘の音を合図に

闇に包まれる

二月堂下








加供さんの

「上りまっせ~」の掛け声残し

チョロ松明が

闇の細殿 走り抜け

登廊を駆け上がる


d0338099_17381270.jpg



耳を澄ませば彼方に聞こえる

出仕の案内








「しゅっしのあんな~い」
「うけたまわってそ~ろ~」








チョロ松明の小さな炎が

大きな炎に生まれ変わる







受け継がれる技


d0338099_8531616.jpg



光と


d0338099_17315826.jpg






d0338099_17394329.jpg



松明は行く道を指し示し


d0338099_17330100.jpg



練行衆を菩薩のもとへいざなう


d0338099_17531392.jpg



今年最初の松明が

上がった夜


d0338099_1734665.jpg

2017.03.01 @東大寺二月堂細殿前にて




*上堂松明の写真の掲載順は実際の順とは異なります




<追伸>

真横で撮影してた
aviさん
同時UPです
(笑)
[PR]
by ikeike2525 | 2017-03-06 09:00 | 東大寺二月堂修二会 | Comments(6)

東大寺二月堂修二会2017 -称揚(しょうよう)-





人波のひいた

東大寺










今宵

局の人となる


d0338099_13434048.jpg



若き僧の

本節が


d0338099_13442775.jpg



二月堂に

こだまする


d0338099_13452224.jpg



聴聞を

終えた娑婆古の胸のうち

如何ばかりか

称揚の夜


d0338099_13473245.jpg

2017.03.03 @東大寺二月堂にて


***


3月1日に始まった修二会本行は
14日間毎日6回繰り返し営まれる「六時の悔過作法」
(日中・日没・初夜・半夜・後夜・晨朝)を中心に構成されています
このうちもっとも時間をかけ丁寧に行われるのが
松明が上がったあとに始まる「初夜の時」です

各時は声明を先導して唱える時導師が
リード役となり執り行われますが
3月3日の初夜の時導師は
その年修二会に初めて参籠する新入が勤めます
これを「称揚」と呼び
普段は略される唱句も唱え
節回しも特別な節「本節」を使い
2時間以上かけて営まれます
練行衆にとっては一生に一度のデビュー戦
二月堂堂内の礼堂には娑婆古練も聴聞に訪れます

昨晩今年初参籠の清水公仁師の声が
二月堂堂内に高らかに響き渡り
称揚が丁寧に立派に勤め上げられました
[PR]
by ikeike2525 | 2017-03-04 15:10 | 東大寺二月堂修二会 | Comments(4)

東大寺二月堂修二会2017 -参籠宿所入り*大中臣祓-




青空の下の

東大寺










本行に向けて

踏み出す第一歩


d0338099_2332507.jpg



穏やかな光の中


d0338099_23394437.jpg



梅の花に見送られ

別火坊をあとにする


d0338099_23411978.jpg



待つ人々に

伝令を走らせ


d0338099_23422755.jpg



先達たちに迎えられ

いま参籠宿所入り


d0338099_2345305.jpg



各々の熱い思いを

胸に秘め


d0338099_23513385.jpg



身体を清め


d0338099_23524289.jpg



場を祓い

開白の準備が進む

二月堂下


d0338099_23532411.jpg



食堂前に結界がはられた

二月最後の夜


d0338099_23561928.jpg

2017.02.28 @東大寺境内にて


***


2月最後のこの日11名の練行衆たちは
前行を勤めるために籠もられていた別火坊を15時過ぎに出発し
二月堂下に設けられた参籠宿所へ向かわれます


途中参籠宿所前にて待ち受ける
娑婆古練(しゃばこれん:今回は参籠しない参籠経験のある僧達)に
一行の間もなくの到着を知らせるため
一足先に加供奉行を先行させるなど
携帯電話が普及した現代においても
古来より伝えられた作法が守られています


宿所に到着した一行は娑婆古練に一礼し
それぞれの決まった部屋に入られます


その後湯屋にて身体を清められますが
新入だけは他の練行衆に同行せず
迎えが来るのを食堂前で一人待ち
駆士に案内されて湯屋に合流します
こういった古くから伝えられた慣わしが
修二会にはいたる場面で残されています


夕刻18時過ぎ宿所に響き渡る
「お祓いでござろう、お祓いでござろう」のお触れの声で
練行衆は細殿に出仕され
咒師(しゅし:練行衆の役職のひとつ)が会場や練行衆たちを祓う
「大中臣祓(おおなかとみのはらえ)」(天狗寄せ)が
食堂(じきどう)西側で行われます


その後 食堂前に最後の結界がはられ
開白を迎える準備が整います
[PR]
by ikeike2525 | 2017-03-03 00:51 | 東大寺二月堂修二会 | Comments(2)

東大寺二月堂修二会2017 -社参*試みの湯-





別火入りから

一夜が明けた

東大寺









石仏の傍らを

僧がゆく


d0338099_18502375.jpg



下駄音響かせ

僧がゆく


d0338099_18511754.jpg



貝を鳴らして

僧がゆく


d0338099_18531474.jpg



鹿に送られ

僧がゆく


d0338099_18522831.jpg



行中の無事を祈って

僧がゆく


d0338099_185420100.jpg



小雪ちらつく


d0338099_1355236.jpg



社参の日


d0338099_19103331.jpg



覚悟を決めた

僧がゆく


d0338099_18573377.jpg

2017.02.21 @東大寺境内にて


***


試別火入りの翌日「社参」が行われます
通常は練行衆(修二会に参籠する僧)11名全員で行われますが
その年初めて参籠する僧は
ひと足先に土の上に降りることさえ禁じられている
前行「惣別火」に入っておられるため
新入のある年に限っては10名の僧で行われます
境内にある開創に縁のある諸堂を巡拝し行の安全を祈ります
また古からの作法に則り
途中4箇所で法螺貝を吹き鳴らすことにより
列の居場所を知らせます

そしてこの日のもうひとつの大切な儀が
二月堂下の湯屋にて執り行われる「試みの湯」です
練行衆以外立ち入ることは叶いませんが
湯屋という清浄な場で
練行衆たちは堂司(どうつかさ:練行衆の役職のひとつ)より
参籠の意思を確かめられるのです
[PR]
by ikeike2525 | 2017-02-25 19:14 | 東大寺二月堂修二会 | Comments(8)

東大寺二月堂修二会2017 -試別火入り-







厳しい行の始まりを

間近に控えた

東大寺









昼から続いた如月の雨


d0338099_17152222.jpg



宵の内ににわかに上がり


d0338099_1717979.jpg



夜の帳が下りるころ


d0338099_17181333.jpg



特別に選ばれし僧たちが


d0338099_17202268.jpg



三々五々集う別火坊


d0338099_1722156.jpg



平成二十九年二月二十日

雨上がりの試別火入り


d0338099_17234951.jpg

2017.02.20 @東大寺境内にて


***

先日ひと足先に籠もられた新入(しんにゅう)に引き続き
残り10名の練行衆たちがこの日別火坊に入られました
半月近くに及ぶ修二会本行に備え
二月末日までの間ここ別火坊にて
心・身体・行中に使うもの・本尊への供物などの準備をなさいます
火を世間と区別することよりこの前行を「別火(べっか)」と呼び
前半25日までを「試別火(ころべっか)」
制約が一段と厳しくなる26日以降を「惣別火」といいます
(先に入られた新入は20日より惣別火に入られました)
[PR]
by ikeike2525 | 2017-02-22 19:10 | 東大寺二月堂修二会 | Comments(0)

東大寺二月堂修二会2017 -新入別火坊入り-








1266年前の創始以来

いったい幾人の僧が

籠もられたのか









あまたの僧を見守った

仏さまに手を合わせられ


d0338099_1030172.jpg



夕闇迫る境内を


d0338099_1031339.jpg



ひとりの

若い僧がゆく


d0338099_10331257.jpg



この日掲げられた

「別火坊」の文字を

わき目に


d0338099_10335616.jpg



いま

籠もりの僧となる


d0338099_10351656.jpg



修二会の歴史に

新たな名前が

加わった夜


d0338099_1037216.jpg

2017.02.15 @東大寺境内にて


***

他の練行衆より5日早く
この日ひとりの僧が前行に入られました
修二会に初めて参籠される清水公仁師です
ここ戒壇院に設けられた別火坊にて
今月いっぱい前行を積まれ
3月1日より始まる修二会本行に備えられます






[PR]
by ikeike2525 | 2017-02-17 12:50 | 東大寺二月堂修二会 | Comments(14)